陽子線治療の体験記録その8

肺ガンステージ4との闘い先進医療体験記 医療
肺ガンステージ4との闘い先進医療体験記

免疫療法の副作用がついに

 前回の抗がん剤キイトルーダ点滴の4週間後4月9日に3回目、5月7日に4回目、6月18日に5回目、7月30日に6回目のフルコース点滴を受けた。その頃から全身の皮膚に発疹が出てかゆみが続くようになってしまい院内の皮膚科を受診して塗り薬を処方してもらったが、効く部位と効かない部位がありなかなか大変だった。体を動かしていたりすると殆ど気にせずに済むのだが、じっとしていると体のあちこちがかゆくなってくる。一年近く過ぎた現在でも首筋回りには発疹が出たり消えたりを繰り返している。皮膚科に最後にかかったのは2024年10月頃だったが、その時先生に確認したところ他の患者さんでも副作用が出ていて長い人は2年近く引きずるらしい。
 オイラの場合は極端に悪化して眠れなくなるほどではなかったし、徐々に気にならなくなっているのでもうしばらく我慢するしかないようだ。

肝心の肺ガン転移はどうなった?

 5月7日の抗がん剤投与以降、1週間後に撮影したCTにはガンの影は確認できず、血液など生体検査の項目中でもガンマーカーの値に異常は出ていない。8月21に撮影したCTにもガンの兆候は見当たらず、免疫療法と抗がん剤は終了となり、月一の定期検診のみとなった。

年が変わって2025年4月

 血液や尿検査での生体検査での異常は出ていなかった念のために詳細検査を行うというので2025年4月11日にCT撮影、次いで最も詳細にガンの転移を撮影することができるというPET-CT(ペット検査)を4月9日に受けた。ペット検査というのは簡単に言うとがん細胞が放射線を発する糖分に反応して吸収する性質があるのを利用し、一定時間でその糖分が集中してきた箇所にがん細胞が存在するのを確認してガンを見つけ出そうという仕組みらしい。詳しくはこちら「がん情報サービス」の「PET検査とは」を見ておいて損はない。
 検査室に入ると問診に続いて20分ほどかけて放射性物質の糖分を静脈注射される。看護師さんがアクリル板越しに様子を見ながら注射するという異様な感じのコーナーだ。放射性物質ということで厳重に管理されている雰囲気だ。静注が終わるとリクライニングシートが置かれた個室に案内され、一時間ほど安静にして待機する。体に放射線物質が回るのを待っているようだ。
 待機時間が過ぎるとCT室に移動して撮影台上で仰向けになる。撮影台が少しづつ移動しながら撮影が始まったが、2回ほど頭~ヘソのあたりまでまで上下を繰り返して約30分ほどかかった。撮影が終わった後も30分ほど先ほどの個室で待機し、終了となった。
 帰り際に注意されたのは「トイレを使ったら必ず水を2回流して下さい」だった。デブリが歩いているみたいな言われ方だ(笑)。ガイガーカウンターに近づいたら反応するんじゃないのか?

やった!肺ガン転移はなかった

 一週間後の4月16日に診察に行くと、ガンの転移はなくなっている非常に良い状態だと(^.^)
 ただ残念なことに栄養状態の加減なのか抗がん剤の影響なのかはっきりしないらしいのだが、骨が弱くなっていたようで、背骨の一部が圧迫骨折を起こしていて前のめりに体型が曲がってきているようだ。
 現在は懐かしい「ぶら下がり健康器」をメルカリで手に入れ、デスクワークの合間や朝晩にぶら下がって背筋を伸ばしたりストレッチをして背骨を伸ばして過ごすよう心掛けてはいる。
 定期検診も二ヶ月に一度くらいでイイとは言われ、なるべく通常の生活サイクルに戻すよう努力はしているつもり。

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