治療を始めて4週間後
当初の予定12月12日より4日早い12月8日、朝から抗がん剤その他の点滴が始まった。「シスプラチン注」と呼ばれる点滴薬で1時間ほど、他にも三本あって、吐き気止め>補液・利尿剤>抗がん剤>補液・利尿剤と約2時間程度を朝食後に処方された。その前にも抗がん剤や吐き気止めの内服薬を飲んでいる。
その後14時からの放射線治療も通常通りに終わり、その日はなんともなかったのだが翌日の朝食を食べている途中で強烈な吐き気に襲われ、トイレで2回に渡って胃の中のものを全て吐いてしまった。その後の昼食も夕食も全く手が付けられず、水分補給だけの状態に陥った。幸いその日は土曜日で陽子線治療がなかったため、病室で静かに過ごした。
翌17日の日曜日も吐き気は収まらず、食欲も全く無く食事には手も付けられない。発熱とかは無いもののさすがに体もだるくなってきたので栄養剤の点滴をお願いしてみた。結局その日は体調も良くならず眠りについた。幸い体力が落ちていたせいかすぐに眠りについた。
月曜日の朝には体力が戻ってきたのが感じられ、消化に良さそうなおかゆをいただくことができた。ヤレヤレである。
12月20日に退院
結局11月10日に入院以来26回の陽子線治療と2回の抗がん剤点滴を経て12月20日に退院となった。午後からの陽子線治療を受けてからの退院なので結構慌ただしいことになってしまった。
未だ治療が終わったわけではなく通院という形での治療が続く、しかも平日は毎日。
オイラは病院まで自転車で15分という極めて近いところに自宅があったため通院といってもチョットした散歩みたいなもの。けれども県外など遠距離の場合はご家族も大変だ。そういった通院が難しい人に向けて平日のみ近隣で寝泊まりできる施設も紹介してくれているようだ。
その後9回の陽子線治療
その後9回で合計35回の陽子線治療がようやく終わった。結果はというと、肺中に転移していたガンの痕跡はものの見事に消え去っていた。すごい!ラッキー!ヤレヤレだ。
これだけの回数で陽子線を浴びると通過している皮膚にダメージがあり、ひどい場合は皮膚に穴が開き背中の皮膚なんかはただれたような状態になることもあるらしいのだがオイラの場合は首の付け根のあたりの表皮に3ミリくらいの穴が開いただけで済んでしまった。痛みもかゆみも出血もない。非常に上手くいった例だという。治療中ずっと貼っていた保湿シールやローションをしっかり対策したのが良かったらしい。