現代生活にしっかり食い込みスマホ依存症患者を量産し続ける、まるで映画バイオ ハザードの裏主役アンブレラ社のような存在であるこの道具の正体。
今まで使われていた携帯電話、いわゆるガラケーとは全く別物であるということは誰しも感じていることだろうが、構造というより仕組みを理解して使っている人はオイラの周りにもほとんどいない。ただ単に便利だからとか、周りが使い始めた、はたまた携帯電話会社に勧められたから…。理由というか動機はいろいろとあるのだろうが、勧める側は例によって長所のみ強調しリスクの説明を怠っている。
ガラケーは携帯端末本体に電話帳を始めとする全てのデータが記録されていて、携帯キャリアなどの組織が中身を見ることは出来なかった。
さて、スマホはどうか。アップルのi-PhoneはiCloudだ。電話帳データをはじめ、画像データまでも初期設定ではアップルのサーバーにコピーされているはずで、そのデータがあるから端末がクラッシュしても心配ない、というのが売りになっている。そのデータはアップルとユーザーはもちろんシェアされた人もアクセス出来るようになっている。その仕組みを悪用されて2014年に「セレブ画像流出事件」が起きて驚いた方も多くいるはずだが、オイラは「ああ、やっぱりね」と思っただけだった。
Google社のAndroidスマホも構造は同じ。あなたのデータはGoogle社によって思い切り収集されている。オイラもやむを得ない事情によりスマホを使っているが、その恐ろしさに日々おびえている有様だ。(笑)
どこが怖いのか。まずGoogle社の個人データに対する欲求の強さと(便利なサービスを提供するためとも言える)、それに準ずるアプリベンダーの傍若無人な振る舞い。例えばGoogleマップを使っている人は多いと思うが、全ての人の検索履歴はともかく、行動履歴も全て把握されている。Googleマップはアメリカ軍の偵察衛星を使っているから当たり前のことなのだが…。
この仕組みに対して真っ先に正しい反応をしたのが中国政府だというのがその証拠だ。「Google中国から撤退」といったキーワードで検索すればその経過が見られるが、2010年にそのニュースを見てオイラは「ようやく中国政府も気が付いたか」と感じた。何故か、それはGoogle社やアップル社はアメリカ企業なのだから当然のごとくサーバー情報はアメリカ軍と共有されている。分かりやすく言うと、中国の国内事情がアメリカ軍に筒抜けになっていることに気が付いた、ということ。
それでもオイラが利用している理由は、まぁアメリカは取りあえず同盟国だから良いかと今のところ思うから。