本物のそば屋さん 小牧市稲光

本物のそば屋さん 小牧市「稲光」 外食
隠れた名店、小牧市の「手打ち稲光」


 今年の2月22日昼時、帰り道の小牧市で以前から気になっていた蕎麦屋さんに立ち寄った。どうせ大したことないんだろうな…と思いつつ(失礼)。ところが予想に反して「本物のそば」に巡り会えたので記録しておくことにしよう。お店は名鉄小牧線「小牧口」駅から南へ500mほど、名古屋から向かうと旧木曽街道で名古屋空港を少し過ぎたあたりを西へ入った処にある。
 オイラは幼少期から長野県に居たおかげで、美味しい信州蕎麦を頂く機会が多かった。蕎麦の実の殻まで挽いて使う黒っぽい「御岳系」、蕎麦殻を削いで実の中の部分だけを挽く白っぽい「更科系」があって、蕎麦通の間でも好みが分かれるがオイラの好みは香りが強い御岳系である。稲光さんの蕎麦は都市部には珍しく御岳系の黒っぽい蕎麦殻を含んだものだった。名古屋周辺では風味よりものどごしのツルツル感が好まれるようで、そばというと殆どが更科系で、中には小麦粉の分量がそばより多くて小麦粉臭い「そば風味うどん」を、白くて良いそばと思い込んでいる人も多いようだ。

辛み大根を押しつけないお店

ざるそば
 写真の「お昼のメニュー・盛り蕎麦」は950円で炊き込みご飯と蕎麦豆腐も旨かったが、メインの蕎麦はオイラにとっては「久々の大ヒット!」だった。邪道の辛み大根なんぞを添えずに金印わさび?で食す本場の味。名古屋市内では誰が広めたのか定かではないが、やたらと辛み大根を押し売りする店が目立つようになってしまったが、あんなもの添えたら蕎麦の風味が消えてしまう。練りわさびのツーンという刺激が通り抜けた後、鼻腔に広がる蕎麦の香りこそ至福の瞬間なのだ。
 という納得の蕎麦を味わった後の定番「蕎麦湯そばゆ」だが、これも今まで出会った中では最高の逸品。蕎麦から溶け出たとろみが凄く、タレと合わさった時に何とも言えない旨味を味わえる。と満足したところでお話を伺ってみると、頂いたのは八割蕎麦だったが100円追加で十割とわり蕎麦に変更もできたらしい。しかも一日限定10食限り…しまったぁ、最初によく確認すれば良かったが後の祭り。次回は絶対に十割じゅうわり蕎麦めがけて立ち寄るとしよう。但し、ツルツル蕎麦風味うどんがお好みの都会人にとって十割蕎麦は敷居が高いから無理だろうな。
 愛知県小牧市掛割町 掛割町80 TEL:0568-43-0041 スロープ有り

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