前回はLINEの怖さを解説してみたが、今回は元祖SNSともいえるFacebookについて気になるニュースがあったので、このアプリについても利用する以上は当然押さえておかなければいけない点も含めて書いてみるとしよう。
フェイスブック上の「性格判断アプリ」で5000万人情報流出
つい最近、こんなニュースが発信されたのをご存知だろうか。詳しくは>こちらのNewsweek記事を別ページで開いて確認してもらえばいい話だが、あなたの情報だって含まれている可能性は十分にありえるのだ。何故ならあなたはFacebookに全てをさらけ出しているのだから。ついでに>こちら「個人情報が盗まれる!?アプリの「アクセス許可」を確認しよう!」も、利用する以上は最低限の社会的責任として認識しておこう。
前回LINEの項目で一通り解説したが、今回はAndroid端末にインストールされたFacebookの権限を確認してみよう。
Facebookの最新「アプリ情報」を開いて見ると、出てくる出てくる。インストール時には書かれていなかった、いわゆる追加インストールされた権限がいつの間にか氾濫している。(追加インストールについては恐らくGoogle Playもチェックが行き届かない可能性が高いので、追加でインストールされる内容については個人責任で確認すること!)
下記赤文字の部分が特に気をつけなきゃいけないと思われる点で、下の※印にオイラなりの解説を試みた。一番下「stickyブロードキャストの配信」は別サイトにリンクしてあるのでそちらを参照しておくれ。
フェイスブックの権限
- 端末のステータスとIDの読み取り
- テキストメッセージ(SNSまたはMMS)の読み取り
- 写真と動画の撮影
- 録音
- おおよその位置情報(ネットワーク基地局)
正確な位置情報(GPSとネットワーク基地局) - 連絡先の読み取り
連絡先の変更
※ん?連絡先の変更?Facebookが自分に都合が良いように電話帳を勝手に書き換えるよって事? - カレンダーの予定と機密情報を読み取る
※ん?お前はFacebookに対して隠し事は一切許さないという事かな?
カレンダーの予定の変更や追加を行う、所有者に通知せずにゲストにメールを送信する場合がある
※ん?お前の予定を無断で訪問者にメール通知するぞ?お前の行動を支配しているのはFacebookだぞ。って事ね。
自分の連絡先カードの読み取り
※はいはい、LINEと同じでお前の交際範囲の個人情報はは全て知ってるぞ。って。
操作の認識 - SDカードのコンテンツの読み取り
SDカードのコンテンツの変更または削除
※ん?お前の隠しているつもりの全ての情報はFacebookの思い通りって事かな? - アカウントの作成とパスワードの設定
アカウントの追加と削除
この端末上のアカウントの検索
Googleサービス設定を読み取る
※ん?お前の素性(メールアドレスも)や動向は全て監視してるぞ。って言ってますね。 - インターネットからデータを受信する
ネットワークへのフルアクセス
ネットワーク接続の表示
ネットワーク接続の変更
通知なしでファイルをダウンロードする
※んんっ?「お前が気付かないようにウィルスもどきの依存機能をインストールしてFacebook漬けにしてやるからな(-_-)。」って事じゃないでしょね?
Wi-Fiからの接続と切断
Wi-Fi接続の表示 - 起動時の実行
※ん?スマホが動いている間は動いてるよって事かな?
実行中のアプリの取得
※フムフム。他のどんなアプリと浮気してるかもお見通しなのね。 - 他のアプリの上に重ねて表示
※「あんたは何時でも私(Facebook)だけ見てれば良いのっ!」って言われてるみたいだ。 - バイブレーションの制御
端末のスリープを無効にする
※連絡がある時は何時でもたたき起こすぞ。っと。 - 音声設定の変更
- 位置情報の読み取り
※あなたの実名個人の居場所は全て特定出来てるよ。って事ね。警察のGPS捜査なんて目じゃないね。アメリカは当然のごとく把握してるはずだから、日本の警察も思い切ってFacebookからデータを提供してもらえば、それで容疑者の行動は手に取るように分かるのにねえ。ハイテク犯罪捜査で有名?な愛知県警のサイバー犯罪対策課に橋渡しを頼んでみたらいかが? お役所らしく、SNSの悪口は掲載していないようでもあるし、協力を得られる可能性はあると思うな。 - 同期のON/OFFの切り替え
同期設定の読み取り - ショートカットのインストール
stickyブロードキャストの配信
ふぅ~、疲れますねー。もうちょっとだからこの機会に頑張って!
SNSなどのアプリ権限については>こちら「@IT」さんの記事がやや重たいけれど一覧形式で非常に分かり易く解説されているので、一通り目を通しておくべきだろう。
これまで見てきたような状況で、それぞれのSNSアプリ同士があなたのスマホ端末上で、自分の植民地を拡大しようと熾烈な戦争を展開している。アプリの自動アップデートを「ON」にしている人は気付いていないだろうが、一度試しに自動アップデート機能を「OFF」にしてみれば驚くことだろう。下手をすると1週間に1回以上のペースでアップデート要求がプッシュ通知される。ダウンロードデータサイズは20~30Mbyteだから使っているアプリの数×これだけの通信データ量が毎週消費されていることになる。しかもあなたの通信契約を使って、あなたの端末を支配しようと暗躍しているのだ。
トランプ大統領が話題を撒いたTwitterについてはこれほどの危険性はないようで、だからこそトランプ氏もそれを承知の上で使っているはずだ。当然、他の危険なSNSは使わないよう指示されている。何故なら大統領の連絡先は最高機密だから当然と言えば当然。当たり前の事だ。
次回はスマホと中国