冒頭でお断りさせて頂くと、この記事を書きたいと思ったきっかけはそこまで言って委員会NPというテレビ番組の放送を目にしたのが始まりだ。
ジプチって何処でしょう
ジプチという国名は聞いたことはあってもどのあたりに在るのかあまりピンとこない人が多いだろう。オイラもテレビ番組の特集を見るまではほとんど分からなかったがその重要性をはっきりと理解させてもらった。エジプトとサウジアラビアに挟まれたスエズ海から紅海を経てアラビア海へ抜ける途中のイエメンと狭い海峡に越しに向き合い、エリトリア、エチオピア、ソマリアに囲まれている小さな国だ。
ここまで読んで頂くと分かると思うが、日本向けのタンカーが頻繁に出入りする場所で、日本のライフラインに重大な影響を与えている。皆さんもタンカーを襲撃する海賊が度々事件を起こし、身代金を要求されたりしたニュースを見聞きした記憶があることだろう。外務省のホームページにもその重要性が記載されている。
ジプチに駐屯する自衛隊の海外拠点
自衛隊が唯一設けている海外拠点のジプチには、アメリカ軍、フランス軍、イタリア軍、スペイン軍も拠点を置いているという。
漢字ばかりで読むのに疲れるくらいだが「派遣海賊対処行動航空隊」と「派遣海賊対処行動支援隊」という二つの部隊が駐屯している。派遣されている隊員は約110名だそうだ。
各国駐留軍全体で三日に2回の割合で訓練が行われており、自衛隊はPC-3C哨戒機を出動させて海上での遭難者を想定した目標を目視確認して各国の巡洋艦や哨戒艇にポイントを共有。ダミーの遭難者を回収するというもの。
この訓練飛行に読売テレビの野村明大さんと軍事ジャーナリストの井上和彦さんが同乗させてもらい、訓練の様子を取材している。未だかつてあり得なかった貴重な映像だ。見逃してしまったあなたもTVerで配信されているので見ておいて絶対に損はないだろう。
この貴重な情報を提供してくれたのは
オイラが欠かさず拝見しているテレビ番組の一つに「そこまで言って委員会NP」という長寿番組がある。大阪の読売テレビ本社が制作している番組で、初代司会者は今は亡き「やしきたかじん」さん。2004年に始まった当時は「たかじんのそこまで言って委員会」という冠番組で東京キー局にありがちな回りくどい番組と違いズケズケともの言う内容が非常に面白く大阪ローカル(東京以外ではメジャー?)で放送されていただけだったが、おいらの住む名古屋エリアでも放送されていたので毎回見逃さないように細心の注意を払って拝聴していた。二代目がヨットで太平洋横断航海に出かけて遭難し、自衛隊に救助されて話題をまいた「辛坊治郎」氏、そして今は読売テレビの黒木千晶:議長と野村明大:秘書室長?の2人がMCを務める。NPはNo Problemの略だ。
日本テレビ系列だが放送エリアはこちら。何故だか未だに東京では放送しない。
面倒くさいことに東京にお住まいの方はTVerでご覧頂くしかないが、現状の自衛隊を知る上で無くてはならない情報だと思う。