牛丼チェーンご三家 すき家

牛丼チェーン 外食

すき家

 前記事でも触れたが、ゼンショーという企業体質なのか、目先の算数のみにとらわれた経営姿勢が引き起こした深夜の無理なオペレーションによって経営危機を招いた。現在は復活したと言われているが、その要因は客単価の引き上げが成功したからだ…と多くのメディアは捉えている。原価率の低いメニューを増やした結果という要因は勿論あるだろう。
 それだけに止まらずオイラはもう一つの要因を感じ取っている。厳密な調査を行った訳ではないので予測の範疇なのだが、牛丼自体も原価率を下げたのではないかと思われる。いろいろな記事を見てみると軒並み牛丼の原価率は35~40%という論調だが、それは20世紀までの常識だろう。すき家の牛丼に関して言えば、2010年初期と比べると明らかに味が落ちてきているように感じる。味付けの優しさが薄れてきたように思われる。原因として考えられるのは、化学調味料の使い過ぎではないだろうか。味覚が敏感な人ならすぐに判ることだが、すき家の牛丼を食べると、味覚がおかしくなって気持ちの悪い感覚がしばらく残る。身体が拒否反応を起こしている証拠である(俗にハンバーガー世代と言われた人には判らないだろうが)。化学調味料を一切使用しないと宣言している松屋と食べ比べれば、恐らく判ることだと思うのだが。
 ゼンショー傘下の「なか卯」でもそれを強く感じるようになってきてしまった。もっとも、なか卯のメニューにも以前から化学調味料が使われていたと思うのだが、邪魔になる程ではなかった。それがより強く感じるようになってきた。なか卯のメニュー構成は、日本食という文化を大切にしているようで、夏場でも熱い日本茶を提供してくれるし、松屋同様お客様目線であることが最大の魅力なのだが、そのあたりが判らない人種も増殖しつつある。

洗っていないドンブリに注意!

 もう一つすき家を利用して不快な思いをさせられることが多々あるのだが、それはドンブリの汚れ。写真緑丸の中に牛丼のタレがついているのが判るだろうか。ドンブリを持って食べている最中にこの洗い残しが手についてしまった時の気持ち悪さと言ったら、背筋が「ゾわぁ~」っとして一瞬凍り付く。
 日本人ではなくドンブリを置いたまま犬食いできる人は何とも思わないのだろうが、オイラ達日本食愛好者は皿以外のお椀類は手にもって頂くのが常だから当然だろう。食べ始める前に気付いた時は「このドンブリ洗ってないぞ」って言って、ちゃんと洗えてるドンブリで作り直してもらうことにしているが、写真みたいにほぼ食べ終わって気付いた時はもぉ最悪!ゾゾ気がしてしばらくの間は気持ちが悪い。そのドンブリを前に使った人が病気持ちだったら…と思うと不愉快なんてものじゃない。
 ちなみに写真は2018年4月18日午後8時頃、すき家志賀本通店でのもの。二度とこんな目に遭いたくなかったオイラは「このドンブリ洗ってないようだけど、店長いる?」と聞いてみたが、気の利かなさそうなアルバイト店員が「店長はいません」ってだけの返事。その程度のアンポンバイトに何を言っても無駄と悟ったオイラはそれ以上時間を浪費するのも面倒だったので速攻で店を出た。勿論、代金を払った上で。後日ヒマな時Googleマップに投稿しておいた。以来この店に限らずすき家で食べる時は事前にドンブリを360°回転させて洗い残しがないか確認することにした。皆さんも気をつけた方が無難だろう。
 ドンブリの洗い残しについては20年程前に松屋でも経験したが、今はそのようなことは無くなった。吉野家も同様(最近は行くのをやめたから知らないが)。すき家の食器洗浄機に問題があるのかと思ってすき家を利用する際に厨房の中と人の動きを観察する習慣がついてしまったが、どうやら使用済みのドンブリを積み上げる習慣のある店舗で発生しているようだ。前に来店した人の食べ残しがドンブリ内外に付着した状態で提供しているというとんでもない話で、食品衛生上大いに問題がある。
 このような不始末の原因は未だに抜けきらない秒単位と言われる非常識マニュアルにあるのは明白。ドンブリの汚れに気を遣っている店員さんは会社から見たら「余計なことをする役立たず」と見なされているのだろうから、心正しい人は長続きしないのだろう。

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